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私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
先生~、長調の調性の出し方は分かったから、今度は短調を教えてね。
タマ三郎君か、じゃあ今日は短調の出し方を教えるよ。
例えば、シャープ3個は何短調か?
分からないとする。
この場合まず、同じ調号の長調を出してみる。
シャープ3個の長調は?あら、覚えてるわよ。
順番は ファ、ド、ソ になって、最後のシャープが ソ だから、その一つ上はラ でしよ?
だから イ長調ね?正解じゃ。
では主音の ラ の三つ下は何の音かね?ラ、ソ、ファ だから ファ よね?
そうだね。
ただ、ファ の音って、よく見るとシャープが調号で付いているよ。単なるファじゃなく、ファのシャープってことね?
でも、それがどうしたの?短調の主音は必ず長調の主音の3つ下の音なんじゃよ。
だから、シャープ3個の短調は、主音がファのシャープだから、嬰へ短調 になるのじゃ。ああ、例の 貝貝女ね?
つまり、長調の主音の3つ下が短調の主音だけど、必ず調号を見て確認が必要ということね?そう。これはフラット系の短調でも言えることなんだね。
では、フラット5個の短調は何かな?まず長調から出すから、シ、ミ、ラ、レ、ソ で、一つ前が レ なので、変ニ長調。
主音のレ の三つ下は レ、ド、シ だから シ の音。
でも、調号を見ると シ にはフラットがついてるから、 変ロ短調 ね?正解じゃ‼︎
このように、同じ調号の長調と短調の関係を 「平行調」と言うんだ。
だから、変ニ長調の平行調は変ロ短調 になり、平行調の長調の主音と短調の主音は常に3つの音の間隔に保たれているのじゃよ。※ シ の正しい発音は si スィ だよ。
明日は卒業激励コンサートじゃ。
場所は 札幌コンセルヴァトワールのカノンホール。
18時開演じゃ。札幌コンセルヴァトワールは 札幌の音楽教室じゃぞ。
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生だ。
先生~、今日はフラット系の長調の出し方よ~。
おお、タマ三郎君か。そうじゃった、そうじゃった。
フラットの調号の順番は覚えたかな?シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ よね?
そうだね。
例えば、フラット2個の長調は?と質問されたとする。
2個だから、順番では シ、ミ に必ずなる。
シャープ系と同様に、それ以外の組み合わせも順番も絶対にない。
必ずシ、ミ の2個 になる。
ではこの場合、最後のフラットは何かな?あら、簡単よ。
シとミ だから、ミ の方が最後じゃないかしら。そうそう。
フラット系の長調では、最後に付いたフラットの一つ手前(調号の付く順番で)のフラットが主音になるのじゃ。
つまり、フラット2個だと最後は ミの音。
一つ手前のフラットは シ になる。
シ にはフラットが付いているから 変ロ長調 となる。…てことは、主音には必ずフラットが付くってことよね?
フラット1個のへ長調以外は、フラット系長調の主音は必ずフラットが
付くことになる。
(フラット1個のへ長調は丸暗記してね)
つまり、変~長調 というようになるんだ。
では、問題を出すよ。
フラット4個は何長調かな?フラットの付く順番では シ、ミ、ラ、レ となるでしょ。
一番最後は レ で、一つ手前のフラットは ラ 。
だからフラットの ラ が主音で、答えは変イ長調だわ。正解じゃ。
※ シの正しい発音は si スィ だよ。
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
前回の続きをたのむわ~
おお、タマ三郎君か。
今回はシャープ系長調の出し方を教えるぞ。
シャープの調号が付く順番は覚えたかな?ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ よね?
おお、よく覚えたね。
例えばシャープが2個とする。
順番では、ファ、ド の2個になるね。
この2個目のシャープの上の音って、何の音だい?ドの上だったら レ じゃない?
そうだね。
この音が主音 、つまりその調性の始まりの音なんじゃよ。
レ から始まる明るい調性だから、二長調。
レから始まる暗い調性なら、二短調になる。
シャープ系の長調は、その調号の 順番最後の♯ 、これの一つ上が主音になるのじゃ。
つまり、ト音記号の横にシャープが3個書いてあったら、間違いなくファ、ド、ソ の順番になる。
それ以外の組み合わせも順番も無い。
この3個のシャープの最後は「ソ」で、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、の順番でその一つ上の音は「ラ」。
つまりシャープ3個は「ラ」から始まる長調で、日本語でいうと「イ長調」になるのじゃ。あら、これだったらすぐ何長調か分かるわよね。
じゃあ、問題を出すぞ。
シャープ5個は何長調?5個だから、ファ、ド、ソ、レ、ラ、までよね。
ラの一つ上は シ だから、ロ長調ね?正確じゃ。
では、シャープ6個は?あら、簡単。
ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、だから、ミ の一つ上で へ長調ね?ハ、ハ、ハ、見事に引っ掛かったね。
確かに最後はミ だから、一つ上の音はファだね。しかし、ファの音はすでにシャープが付いておるのじゃ。
だからファ から始まるのではなく、ファの シャープの音から始まることになる。
つまり、へ長調ではなく、嬰へ長調 となるのじゃ。最後のシャープの一つ上だけど、ト音記号の横のシャープを見直すと、ファにシャープが付いてるから、嬰へ長調ね。
確認が必要ってことね。
でも、これでバッチリよ。次回はフラット系長調の出し方を教えるね。
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
あら〜、先生‼︎
ああ、これはタマ三郎君かい。
アタシ質問があるのよ〜。
アタシって、これは何調か? って、パッと答えられないのよね〜。
どうすればいいのかしら〜。君の言っていることはつまり、シャープが2個だと何長調か?とか、フラットが4個だったら何短調か?…などの、いわゆる調性の出し方だね?
そ〜なのよ。あれってやっぱり、丸暗記しなきゃいけないものなのかしら?
丸暗記しなくても簡単に出せる方法があるから、それを教えよう。
調性(〜長調や〜短調のことね)には♯系 と ♭系があることは知っているね?もちろん、それは知ってるわ〜。
調号 (ト音記号やヘ音記号の横に記されている♯ や ♭ )の付く順番は、シャープ系なら、ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ 。
フラット系なら、シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ、と決まっているんじゃ。あらっ、先生、面白いの見つけたわよ〜。
フラットの付く順番はシャープの順番の、まるっきり逆じゃない〜?そうだね〜。さすがタマ三郎君。鋭いね。
まずはこの順番を覚えることじゃ。
その前に、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、は日本語では何になるかね?ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロ よね。
じゃあ、シャープは日本語では?
「嬰(エイ) 」でしょ? 難しい漢字よね。
確かに難しいなあ。
ただ、覚え方として、見た通りの貝貝女(カイ、カイ、オンナ) と覚えればいいね。カイカイオンナ…か、面白いわね。
じゃあ、フラットは日本語では?
それは「 変 」だわ。
正解じゃ。
ただ、ここまででちょっと長くなってしまったから、この続きはまた次回にしよう。待ち遠しいわ〜。
※ シ は 正確な発音は 「スィ」だよ。
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
先生‼︎
おっ、サダオ君か。
何だね。先生、実は先生の話を聞いて、音楽に興味を持ったんだ。
何か習いたいと思うんだけど、どうかなあ。それはいいことだね。
でも、どこで習ったらいいんだろう?
そうだね〜。じゃあ、札幌コンセルヴァトワール はどうかね?
えっ、でも、あそこって入るのに試験があったり、コンクールで成績が悪いと辞めさせられたりするんじゃないの?
オイラなんて敷居が高くて。ハハハ、そんなことないよ。
試験なんてものもないし、辞めさせたりもしないさ。
初心者は大歓迎だし、子供から大人まで幅広い年齢層の生徒さんが、みんな伸び伸び楽しんで音楽を学んでいるよ。
敷居なんて高くもないし、気軽に習い始めたらいいさ。今週の土日20日、21日にルーテル・ホールで、札幌コンセルヴァトワール発表演奏会が開催され、私の生徒が、まだ習い始めて数ヶ月なんじゃが、自分から出たいと言って今回出演する。
ミュージカルのキャッツの中からの曲を歌うのだが、音域が広くてなかなか難しい曲でな。我々猫の世界を切々と歌う内容じゃ。
この生徒が歌うからと言って、誰もまだ早い、とか、あれは芸術じゃないからダメだ…などと非難する気難しい先生なんてもいない。
生徒が楽しめて、そしてその向上心を高めて、よりよい演奏ができるように指導していく先生ばかりじゃよ。しかも、皆優しいよ。
今回の発表会も盛り沢山で、ライティングといってカラフルな色照明を壁に移しながら演奏したり、弦楽四重奏版によるピアノ協奏曲があったり、企画部門ではストーリー性がある何やら凝った演出をしながら演奏するそうじゃよ。
他にもOB部門や一般部門、仮装部門なんてのもあり、これは毎回楽しいぞ。
そして、今回は高知から優秀な生徒を招いての演奏もあるのじゃ。楽しそうだね‼︎オイラ、絶対行くよ!
それから、コンセルに習いに行こうかな〜!君が来るのを楽しみにしてるよ。
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私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
先生、面白いものを発見したよ。
おお、サダオ君かね。何を見つけたんだい?
先生は以前、音はアルファベットで区別されてると言ってたよね?
オイラ色々調べたら、ドイツ語ではC.D.E.F.G.A.H になってるんだよ。
普通は順番通りなら C.D.E.F.G.A.B だよね?
どうして、「B」じゃなくて「H 」なんだい?よく見つけたね。
その昔、シの音を使った音程で、あまり美しくない音程が生まれてしまう(増4度など)のを防ぐため、場合によってはシの音を半音下げて出すことがあった。
これにより、普通の状態のシ を「四角いb」、半音下げたシ を「丸いb」と区別したのじゃ。(bはアルファベットだよ)えっ、シャープやフラットなんて、シ 以外でも使うよね?
現在ではそうでも、大昔では シの音だけに限られていたんだね。
実は、現在使われているフラット記号は「丸いb」、ナチュラルやシャープ記号は「四角いb」が変化した記号なんじゃよ。
(四角いbは、b←の丸い部分が、四角くなっている)たしかにアルファベットの b はフラット記号に似てるね。
ただ、ドイツの印刷会社では、この「四角いb」という記号の活字を新しく作るより、似たもの、つまり、アルファベットの「 h 」を代用したんだね。
それ以来 ドイツでは、普通の シ を「 H 」で、半音下げた シ を「 B 」と使用するようになってしまったのじゃ。だからドイツでは C.D.E.F.G.A.H で シのフラットが 「 B 」になったんじゃよ。
※ シ Si の正しい発音は 「スィ」だよ。
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
先生、質問があります。
トン記号って何だい?ハハハ(笑)、サダオ君の言っているのは、たぶんト音記号のことだろうね。
小さい子は間違いやすいんだなあ。
ト音記号やヘ音記号、ハ音記号というものもあり、これらは音部記号というものなんだ。それは何する記号なんだい?ハ音記号なんて聞いたことないな。
ハ音記号はあまり見掛けないけど、オーケストラの中でヴィオラはこの記号の楽譜を使っているんじゃ。
へ~面白いね。
それで、音部記号って?ドレミファが名づけられる前から、音はアルファベットで区別されていたんだ。
ドレミファの順番にC.D.E.F.G.A.Bってね。じゃあ、ドはC、ミがE、ソがG でしょ?
なかなか飲み込みが早いぞ。
今でこそ楽譜は5本線に統一されているけど、その昔は4本だったり、11線もあったり数が決まっていなかったんだ。
だから、どこが何の音なのか分かるように、ドかファの線には色が使われていたんだよ。ぱっと見て、黒線の中に一本だけ色付き線だったら、目立って分かりやすいもんね。
そうだね。
そのうちに、線の左端にその場所の音を示すCやFのアルファベットを書き込み、色を使わないようになった。
そのアルファベットが長い間掛けて、現在使用されているハ音記号とヘ音記号に変化していったんだよ。
だから、ヘ音記号とはへの音、つまりこの線がファの場所ですよ。ハ音記号はここがドの場所ですよ、と示す記号なんじゃよ。
ヘ音記号は通常は下から4線目に記号のグリグリした黒丸が置かれる。
この4線目がファ、ということを記している。
同じヘ音記号を使ったバリトン譜というものもあって、これは黒丸の部分が下から3線目に置かれている。だから、3線目がファということになるんだね。へえ~、そんなのもあるのか。
君が言ってるト音記号はこれらの記号の中でもっと遅くに登場した記号。
下から2線目にGと書かれていたものが変化して、現在のト音記号になったんじゃ。当然、トの音 「ソ」はここだよ、という記号なんだよ。私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生じゃ。
先生、質問があります!
何だい、サダオ君。
ドレミファソラシド って、どこの言葉なんだい?
いい質問だね。
ドレミファはイタリア語なんだよ。
厳密にいうと、イタリアの古い言葉のラテン語なんだよ。へえ~、イタリア語なんだ!
じゃあ、誰が考えたの?これはね、イタリア人の修道士 グイード・ダレッツォという人が作ったんだよ。
と言っても、ダレッツォはイタリア語ではd’Arezzoとなり、これを直訳するとアレッツォ村の~となるのじゃ。だから本来は「アレッツォ村のグイード」、となるんだね。
そうだ、君はレオナルド・ダヴィンチを知っているかい?ああ、あのモナリザを描いた人だね。
そうだね。彼の名前も同様で、直訳すると「ヴィンチ村のレオナルド」、となるんだよ。
日本もそうだったけど、昔は身分の低い人は苗字がなかったんだね。
だからヴィンチ村の、とかアレッツォ村のとかで区別してたんだね。じゃあ、ダヴィンチ、ダヴィンチって呼んでるのは、ヴィンチ村の~、ヴィンチ村の~と言ってることになるね。
本当はそうなんだけど、今じゃ苗字みたいになっているから、まあいいのじゃないかな。
ふ〜ん、そうなんだ。
先生、もう一つ質問があるのだけど…でも、サダオ君、ちょっと長くなったので、この続きはまた次回にしよう。
宮沢先生、お誕生日おめでとうございます‼︎
後数分で終わってしまいますが、一言お祝い申し上げます。
いつまでもお元気で\(^o^)/
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