当校生徒さん、木村友梨香さんについての新聞記事 2001年11月

当校生徒の木村友梨香さんの取材記事が、11/21付けの毎日新聞朝刊に掲載されたので、記事全文を紹介させて頂きます。


21世紀-北海道の100人
8歳のピアニスト 木村 友梨香 さん

昨年8月、東京で開かれた全日本ピアノ指導者協会(PTNA)ピアノコンペティション全国決勝大会で金賞(成績第1位)を獲得した。そのごほうびで11月には、ドイツの首都・ベルリンで開かれた国際コンクールにゲストで出演。カラヤンが設計した「ベルリンフィルハーモニー・コンサートホール」でコンクールに先立ち演奏した。

母,真由美さん(38)らが「心臓が飛び出るほど」心配しながら見守ったのをよそに、カバレフスキーの「スロバキア民謡による変奏曲」をミスなく堂々と演奏。ホールを埋め尽くした約1500人の聴衆からカーテンコールが起こった。本人は「ドキドキしたけど、大勢の人の前で弾けたのがうれしかった」とにっこり。わずか2分半の楽しい出来事だった。

人前でピアノを弾くのが大好きだ。3歳のとき、姉の麻里江さん(11)が弾いているのを見て、ピアノを習いたいと母にせがんだ。間もなく、真由美さんのピアノ教室の発表会で「前座」として「メリーさんの羊」を披露した。まだ右手だけのつたない演奏だったが、父母らの温かい拍手を受け「人に聴いてもらうのって楽しい」と実感した。

98年、PTNAピアノコンペティションに初出場し、全国の決勝大会まで進み、審査員特別賞を受けた。より高いレベルを求め、5歳から札幌市で音楽教室を開いている宮澤功行、陽子夫妻に師事。週1回は同教室に通う。陽子さん(47)は「曲を『こう演奏したい』という自分の音楽づくりを常にしているので、教えがいがあって楽しい」と将来性に期待する。

11月22日午後7時から、札幌コンサートホールキタラで初のリサイタルを開く。1日平均5~6時間ピアノに向かい猛練習している。リサイタルでは、ショパンの夜想曲など8歳には難解な5曲を演奏する予定だ。

ペダルに足が届かないので、父光彦さん(36)手作りの補助ペダルでリサイタルに臨む。「踏み心地がよく、いい演奏ができると思います。キタラでは、いい音色を響かせたい。頑張ります。」


きむら・ゆりか 8歳。岩見沢市立美園小3年。99年毎日こどもピアノコンクール・小学校1年の部本選会銀賞受賞。岩見沢市出身。

<10年後の私>
速い曲が弾けて美しい音を出せる、すてきなピアニストになりたい。世界を舞台にピアノを弾けるようになっていたい。

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