札幌コンセルヴァトワール卒業生で現在、ドイツのハノーファー音楽大学に留学中の神吉ひかるさんが、7月9日から19日までライプツィヒで行われていた第19回バッハ国際コンクールでセミファイナルの6名に選ばれました。
ライプツィヒのバッハ国際コンクールは1950年から開催され、第一回目の優勝者はタチアナ ニコライエワ、過去の入賞者にはチャイコフスキーコンクール覇者のニコライ ルガンスキーも名を連ねるなど、ハイレベルな国際コンクールとして知られています。
今回、ひかるさんにとっては初めての大きな国際コンクール挑戦で、ビデオ審査と4回分のプログラムを準備しなくてはならなかったそうですが、その曲目を伺ってみました。
一次
J.S.バッハ:インベンション ト短調, シンフォニア ト短調, インベンション ニ長調, シンフォニア ニ長調
C.P.E.バッハ:プロイセンソナタ 変ロ長調, Wq.48-2
J.S.バッハ:平均律第二巻 変ロ短調, BWV 891
二次
J.S.バッハ:フランス組曲 第三番 ロ短調, BWV 814
W.A.モーツァルト:ピアノソナタ 十八番 ニ長調, KV 576
メンデルスゾーン:プレリュードとフーガ 第五番 ヘ短調 Op. 35
ショスタコーヴィチ:プレリュードとフーガ ホ短調 Op.87
セミファイナル
J.S.バッハ:トッカータ ト長調, BWV 916
パルティータ 第四番 ニ長調, BWV 828
ファイナル
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調, BWV 971
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 第三番 ニ長調, BWV 1054
曲目を羅列するだけでもかなりのボリュームですね。バッハのコンクールなのでバッハの作品を中心とした課題の中にもモーツァルトのソナタやメンデルスゾーン、ショスタコーヴィチのプレリュードとフーガが組み込まれていること、又、子供コンクールの課題曲の定番 インヴェンションとシンフォニアが一次の課題に含まれていることなどが興味深く思いました。
ひかるさんが札幌コンセルヴァトワールに入会された小学3年生の時に初めて聴かせてくれた曲はイギリス組曲でした。小さいのに随分と難しい曲を達者に弾くなあと感心したのを覚えています。コンクール後、審査員の先生から音楽が自然で音楽的でコンクールであることを忘れる瞬間、本当に感動する瞬間が沢山あったと評価を頂いたそうですが、本場ドイツで更に磨きがかけられているひかるさんの魅力溢れる演奏にまた触れられる日を心待ちにしています。
ひかるさん、おめでとうございます。そしてこれから益々のご活躍をお祈りしています。
第19回バッハ国際コンクール 神吉ひかるさんがセミファイナリスト選出

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