マーラーの歌曲を聴いてみませんか? 歌と朗読/谷篤、ピアノ/揚原祥子

10月14日(月/祝)、14時より札幌コンセルヴァトワール、カノンホールにて「ひとときの歌 19 マーラー」と題するコンサートが開催されます。

歌と朗読はバリトン歌手として活躍中の谷 篤さん、ピアノは札幌コンセルヴァトワール卒業生で第58回日本音楽コンクールピアノ部門で第1位を受賞されている揚原祥子さんです。
プログラムの下には今回のコンサートに寄せて、お二人へのインタビューを掲載しましたので御覧ください。

今回のコンサートではなぜマーラーを選曲されたのか教えてください

:マーラーの歌曲は、精神も体力も技術も高いものが要求されます。マーラーを歌うことは若い頃からの願望でした。そして、今が最善かつ最後の機会と思い、選曲しました。

揚原:マーラーの歌曲はいつか演奏したいと考えておりました。留学時代に朝から晩までマーラーの交響曲を聴いて過ごしていたことがあるほど、マーラーに取り憑かれていた時期があります。今回マーラーをプログラムに、という提案を谷さんからいただき、ぜひ演奏したいと賛同しました。

マーラーの歌曲とはどのようなものですか?(他の作曲家の歌曲との違いや今回の歌曲の特徴など)

:マーラーの歌曲には、現代に生きる誰もが抱えている孤独、不安、恐れ、愛、苦悩、そしてそれらを内在する精神の混沌とした様相が表現されています。それは聴く人の心に深く沁み入り、慰めと浄化を与えてくれます。

揚原:マーラーの歌曲には人間が抱えるあらゆるものが詰まっています。そして、ひとの感情を揺さぶり、かつ包み込むような大きさのある音楽だと感じています。 伴奏の面から見ると、ピアノパートに歌とは異なる旋律が存在感をもって書かれており、それが歌と互いに絡み合う音楽は他の作曲家と一味違うところです。演奏する歌曲はすべてオーケストラ伴奏でも書かれており、ピアノで弾いているときも多層的な響き、スケールの大きさを感じます。

お客様へのメッセージをお願い致します。

:歌曲は、作曲家の感性を言葉を通してより身近なものとして感じることが出来ます。また作品規模も小さく、音楽を学ぶ上で最適な形式といえるでしょう。 その歌曲の魅力を十分に味わうために、日本語訳詩を交えてお聞きいただきます。これは歌と朗読、両方を実践してきたからこそ出来ることで、歌手自身による朗読と歌唱はあまり例がないと自負しております。ぜひ一度味わって頂ければと思います。

揚原:歌曲伴奏を追究しながら大事に続けてきた「ひとときの歌」を、恩師である宮澤先生の音楽院のホールで演奏できますことを大変嬉しく光栄に思っております。 歌曲においてピアノは大変重要な役割を担っており、アンサンブルに対する感覚はもちろん、詩、音楽への深い理解と細やかな表現が求められます。ソロとは違った感覚も要求されますが、伴奏を学ぶことでソロの演奏も磨かれてゆくと実感しています。ぜひ、歌曲の素晴らしさとともに、歌曲伴奏の魅力も知っていただきたいと思っております。

札幌コンセルヴァトワールでマーラーの歌曲がこのようにまとめて歌われるのは恐らく初めての機会だと思います。日本語での朗読が入ることで、作品の内容をより深く理解しながら聴くことができることでしょう。札幌にいらっしゃるのが難しい方は10月6日は東京、10月12日に網走、 11月3日に旭川でも同じプログラムでの公演を予定しておりますので是非お越しください。

札幌公演でのチケットのご予約、お申込みはこちらのお問い合わせで承ります。

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