第10回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで中山拓樹さんが第4位に入賞しました!

6月16日から25日までカザフスタンのアスタナで開催されておりました「第10回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」で札幌コンセルヴァトワールの中山拓樹さんが第4位に入賞しました。このコンクールはかつて現在活躍中のピアニストのラン・ラン上原彩子さんを輩出したことでも知られ、ジュニアコンクールの最高峰とも言われています。ピアノ部門での日本人の入賞は第2回に第2位受賞の上原彩子さん、第5回に第3位入賞の沼沢淑音さんに続き3人目の快挙となります。第10回若い音楽家の為のチャイコフスキー国際コンクールの公式サイトはこちら。

http://tchaikovsky-competition.net/en/

今日は中山さんへのインタビューを交えながらコンクールの様子をお伝え致します。

今回のピアノ部門は予備審査を通過した41名が参加しました。初日は演奏順を決める抽選が行われました。中山さんは26番目の演奏となりました。

夜には華やかなオープニングコンサートも開催されました。

抽選やオープニングコンサートの模様はこちらの公式サイトからもお写真でお楽しみいただけます。

Association of Tchaikovsky Competition Stars – ATCSさんの投稿 2017年6月24日土曜日

早速始まったピアノ部門第一次予選は25分の演奏時間でバッハの平均律から一曲、又はインヴェンションから2~3曲、チャイコフスキーの作品を一曲、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタから一楽章、エチュードを二曲という課題でした。

審査の結果、ロシア、アメリカ、中国、韓国、日本、台湾、カザフスタンからの参加者21名が二次予選に通過しました。

続いて行われた2次予選は30分のプログラムでチャイコフスキーの作品から一曲または数曲、ロマン派の作品、20~21世紀の作品が課題に出され、中山さんはチャイコフスキーのドゥムカ、ショパンのバラード1番、スクリャービンのソナタ第5番を演奏しました。

21名の中からファイナルに選ばれたのは7名!その中に中山さんの名前もありました!

ファイナルではオーケストラと共にラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を演奏しました。その時の演奏をどうぞこちらの動画でお楽しみ下さい。

そして表彰式。第4位を受賞し、拍手を受ける中山さん

華やかな表彰式の様子を動画でもお楽しみ頂けます。

 

それではここで中山さんへのインタビューをお楽しみ下さい。

会場前にて

1.今回このコンクールを受けようと思ったきっかけを教えてください。

高校二年生になり、自分は音楽の道に進んでいこうと決心しました。海外でも多くの方に聞いていただけるためには、国際コンクールを早くから経験しないといけないと考えていましたそこで若い音楽家のためのチャイコフスキーコンクールを見つけ、ぜひこれに出場して自分の将来のために海外の舞台の雰囲気を味わいたい、また、自分と同じ世代の世界を目指すピアニストたちの演奏を多く聴いて音楽の可能性を更に感じたいと思い、このコンクールに出場することを決めました。
 
2.今回のステージで学んだことやコンクールでの思い出を教えてください。
 

コンクールで頂いた賞状や記念品など


コンクール学んだことは、自分の音楽をめいいっぱい伝えるためには、感情をストレートに音にこめて自分だけの音楽を見つけなければいけないということでした。国際コンクールの舞台はとても緊張感のある張り詰めた様子で、観客の皆さんも多彩な豊かな演奏を聴きたいという雰囲気でした。特にファイナルの演奏では、オーケストラの音を良く聴きながら掛け合いを心から楽しんで演奏できました。演奏後、ブラボーの声がたくさんかかり、とても嬉しく思いました。
 
 
 
 

コンテスタントやご指導の棚瀬美鶴恵先生と共に


3.カザフスタンはどのような国でしたか? 
 
カザフスタンの首都アスタナは、高層ビルが立ち並び大都会の様子でびっくりしました。最初は食事は美味しいかなど不安が多くありましたが、アスタナの料理はとても美味しく楽しんで生活できました。優しい人ばかりで、コンクールのボランティアの方々をはじめ、多くの方が助けてくださいました。