松橋凌大さんからモスクワ留学生活のレポートが届きました。

札幌コンセルヴァトワールでは、この数年、モスクワ音楽院の教授陣によるマスタークラスやロシア音楽研修旅行等を行い、ロシアとの交流を深めて参りました。その影響で4年前に館石侑里香さんが高校卒業後すぐにモスクワに留学。現在モスクワ音楽院の3年生として研鑽を積んでいます。

館石さんの後を追うように、この9月より松橋凌大さんがモスクワに留学し、先月行われたモスクワ音楽院の予備科試験に見事合格しました。

モスクワ音楽院予備科は5年制の本科に入る前に留学生が1年間、音楽の他、集中的にロシア語を学ぶコースです。

今日は留学したばかりの松橋さんにモスクワの様子などをインタビューしてみました。

1.モスクワに来てみた感想はいかがですか?

モスクワに来て1ヶ月が経ちました。今年の5月に訪れて以来、2度目になります。 中学校の時から憧れていたロシアはやはり魅力的、刺激的な街です。 圧倒される位大きいのに細部まで徹底的に磨き上げられた建物、毎日決まった時間に聞こえる教会の鐘の音、街の香り、そして言葉。日本とは違うことだらけでとても新鮮です。 音楽院に入学してからは、学生証で無料でコンサートを聞きにいけたり、音楽院のフルコンのピアノで練習できたりと、音楽を学ぶ上で最高の環境で日々を送らせて頂いております。 寮では日本ではありえないようなハプニングの連続ですが、これも人間として成長するための試練だと捉えてめげずに頑張りたいです。

2.予備科の試験にはどのような曲を用意しましたか?

バッハ 平均律クラヴィーア曲集より1曲(プレリュードとフーガ) 、著名なコンチェルトまたはソナタ 、エチュード 1曲 、小品 1曲 でした。僕は バッハ 平均律第2巻から第2番ハ短調 、ベートーヴェン ピアノソナタ第23番”熱情” 、リスト ラ・カンパネラ、 チャイコフスキー ドゥムカ を用意しました。

試験はモスクワ音楽院の中くらいの大きさの会議室で行われました。ステージの上にはスタインウェイが置かれていて、座席には音楽院の先生方がズラリと並んでいる中でその場で指定された曲を演奏しました。

3.モスクワでのレッスンはいかがですか?

ピアノはアレクサンドル・ヴェルシーニン 先生に師事させて頂くことになり、レッスンも始まっています。ヴェルシーニン 先生のレッスンは今までの僕にないものを引き出して下さるもので、とても楽しいです。特に、”表現に繋がる論理”は衝撃的でした。”論理”と言うと、理屈っぽく感じてしまいますが、論理を強固にすることで、より表現したいことを強く伝えられるのだと思います。今の自分にはもっと深く音に向き合う必要があると感じています。 このような素晴らしいレッスンと毎日開催されている素晴らしい演奏会に通う中で、日本で宮澤先生が仰っていた”本物の音楽家”という言葉の意味が少しずつ分かるようになってきた気がしています。 まだまだ言葉で苦労していますが、将来のビジョンも描きつつ、その”本物の音楽家”に少しでも近づけるように、一日一日、支えてくださる方々に感謝しながら頑張っていきたいと思います。
 
 

 

 

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