札幌コンセルヴァトワール出身で現在、ハノーファー音楽大学大学院に在学中の神吉ひかるさんが先週、ウィーンで開催されたヘルムート・ドイチュ国際リートコンクールでピアニスト賞(特別賞)の一位を受賞しました。
リートのコンク-ルはたいていデュオとして審査されますが、今回は歌とピアノが別々に審査されたそうです。ピアニストにはすでに大学でコルペティや伴奏者として働いている方や、公式伴奏者などもいた中での快挙です。
今回の課題曲はウィーンで開催されたことにちなんでシューベルト、ヴォルフ、マーラー、ヨーゼフ・マルクスの作品の中から自由選択だったそうです。
ひかるさんのコメントを掲載致します。
先週ウィーンで開催されたヘルムート・ドイチュ国際リートコンクールでピアニスト賞(特別賞)の一位をいただきました。
リート(Lied)をざっくり説明すると、オペラのアリアとは違って、歌とピアノのために書かれた、歌手とピアニストが同等の立場で演奏する歌曲、です。
ハイネやゲーテなど、日本でも一度は耳にしたことのある作家、詩人の詩に作曲家が音楽をつけたものも沢山あります。
学位過程の四年から、ソロと同じように時間を費やしてきた、私にとって大切な分野です。
ヘルムート・ドイチュは最も権威あるリートピアニストの一人で、彼の名前のついた、そして彼が審査員長を務めたコンクールで評価していただけて、とても嬉しいです。デュオのパートナーと先生方と、応援してくれた周りに感謝です。また頑張ります!
神吉さんは春に母校の藤女子中学・高等学校の卒業生紹介コーナーで3話に分けてインタビューされています。幼少期のピアノとの関わりや、ハノーファーでの留学生活について詳しくまとめられていますので、これからハノーファーへの留学を考えていらっしゃる方にも参考になるかと思います。
第1話 http://www.fuji-gjshs.jp/og/07kanki/interview01.html
第2話 http://www.fuji-gjshs.jp/og/07kanki/interview02.html
第3話 http://www.fuji-gjshs.jp/og/07kanki/interview03.html
藤女子中学・高等学校の卒業生紹介コーナーでは第3回目に登場されている産婦人科診療医の磯山響子さん、第8回目に登場されているキャビンアテンダントの友成姫佳さんも札幌コンセルヴァトワールの卒業生で、それぞれ、ピアノへの想いも語って下さっています。是非そちらも併せて御覧ください。