2001年9月24日の北海道新聞朝刊に掲載された、宮澤功行に関する記事を掲載致します。
札幌の宮澤さん
20年連続で指導者賞受賞!!
参加者が国内最大規模のピアノコンペティション全国大会で、札幌市南区の音楽学校を主宰する宮澤功行さん(54)が、20年連続で指導者賞を受賞した。
大会で優秀な成績を収めた生徒の指導者に贈られる賞で、20回以上の受賞は全国にも数人しかいない。宮澤さんは「子供と一緒になって全力を傾けてきた結果」と喜んでいる。
8月下旬に東京で開かれた第25回ピティナ・ピアノコンペティション(全日本ピアノ指導者協会主催)。本年度は全国から延べ2万7千人が参加した。指導者賞は全国大会に2人以上出場させることなどが条件で、今回は204人が受賞したが、20大会連続は宮澤さんだけだった。
宮澤さんは1965年から桐朋学園大学でピアノを学んだ。その後、演奏家として活躍するかたわら、「大学で経験した才能を延ばす教育を、地元の北海道で試してみたい」と、70年から指導を始めた。79年には、指導者となった教え子と一緒に札幌ピアノ音楽院(現札幌コンセルヴァトワール)を設立。現在まで、国内はもちろん、国際コンクールで入賞する演奏家を何人も育てている。
「課題曲を仕上げていく中で個性を磨き上げていくと、子供たちは最初は目立たない存在でも”芸術品”に変わる。いつも驚きで、本当に楽しい」と宮澤さん。
「教え子が指導者になり、その下の世代の優れた才能を育てていくという、未来へのつながりを持てるのは教育者ならでは。今後も目標を持ち、指導を続けていきたい」と、熱っぽく語った。
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