こんにちは。
この度の平成30年7月豪雨、平成30年台風第21号、および平成30年北海道胆振東部地震災害により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
1838年9月10日の今日、ベルリオーズ作曲 オペラ『ベンヴェヌート・チェッリーニ』Op.23、H.76がパリオペラ座で初演された日です。イタリアのルネサンス期を代表する彫刻家ベンヴェヌート・チェッリーニ の生涯に心を打たれ、感動したベルリオーズは、1834年の5月頃からオーギュスト・バルビエ、レオン・ド・ヴェイリー、アルフレッド・ド・ヴィニー、エミール・デジャンら台本作家たちと共に、チェッリーニを主人公としたオペラ・コミックを構想。8月末に台本は完成、作曲に着手。
1836年10月に草稿が完成、1837年にオーケストレーションを施します。序曲はその後に作曲されました。作曲に2年を費やしましたが初演は不評に終わりました。
失敗の原因は、グランド・オペラのスタイルを期待する聴衆に合っていなかったことや、台本が当時流行っていたオペラ・コミック向きでもなく、当時の音楽界でベルリオーズが手厳しい音楽批評を書き続け、業界関係者から著しい反感を持たれていたことも大きな原因でした。
ベルリオーズはオペラ運営者の顔色や、聴衆のレベルや好みに合わせて作曲するような顧客志向の作曲家ではなかったのでこのような悲劇に見舞われました。
ベルリオーズは『回想録』の中で以下のように述べています。
「私はベンヴェヌート・チェッリーニの生涯の幾つかのエピソードに非常に心を打たれた。私はこれが歌劇のためのドラマティックな題材として、興味あるものを提供してくれると考えたが、これが不幸の原因だった」
「私がオペラ座でかくの如く拷問にかけられて以来、すでに14年がたった。私はもう一度、この不幸なオペラの総譜を入念に、冷静に且つ公平を心掛けて読み返してみた。だが、楽想の変化の豊かさ、精彩のある情熱、その音楽的色彩の輝きを認めざるを得ないのです。それは恐らく今後の私の作品にも例がないであろうと思うほどであり、この作品がもっと良い運命を辿るべき価値があるということを思わざるを得ないのです」
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