2016年7月3日 9:00 AM#3802
私はさすらいの音楽の先生、ニャンコ先生だ。
先生、続きをお願いね。
サダオ君、クリストフォリは打楽器と鍵盤楽器を結びつけたのは何でだったかな?
強弱を付けられるようにしたかったからだね?
そうじゃ。
そのために、彼は新しい装置を開発したんじゃ。
一つは「エスケープメント」。
鍵盤を押すと、様々なテコの原理を使って最終的にはハンマーが跳ね上がり、弦を下から叩いて音を出す方法を発明した。
この仕組みを「アクション」と言う。
じゃがの、打楽器を綺麗に響かせるにはどうすればいいかな?
例えばシンバルだったら?
左右の金属皿を合わせ叩くだけじゃ、乾いた変な音しかしないな。
解った!より響かせるには左右を叩きあわせた瞬間に、離さなければならないね?
そうじゃ。
そうじゃなきゃ、金属皿の振動が空気に伝わらない、つまり音が響かないことになり、綺麗な音が出ないのじゃ。
太鼓でもそうじゃ、バチで叩いた瞬間にバチを膜から離さなければ、良い音が出ないよね。
そこで先程の「エスケープメント」が登場する。
ピアノに戻るんだね。
この装置はハンマーが跳ね上がり弦を叩いた瞬間に、弦から離れるという大切な役目を担っているのじゃ。
エスケープメントが無きゃ、叩かれる弦が振動せず、変な音しかしなくなるからだね?
重要な役割なんだね。
だけど、ピアノのハンマーを実際に観察しても、上に上がって弦に接するところって、見えないよね。気がつくと離れた距離で止まっている。
これ本当に叩いてるの?
ハハハ(笑)
それだけ瞬間的に素早く打って離れるから、弦に接するところは目には見えないのじゃ。
クリストフォリは「エスケープメント」の他、もう一つ発明した装置があるのじゃが、それは次回の講釈。

