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《疾風怒涛の教育 対話篇.3》
大分県で開催されている第18回《アルゲリッチ音楽祭》に陽子先生と行って来ました。
毎年お誘いを受けていた音楽祭に忙しくて行けずで今回,初めての訪問です。「http://www.argerich-mf.jp」
地震で旅館やホテルが80%のCancelに見舞われている熊本と大分県の天災に対し天才アルゲリッチは「この様な時こそ行かねばと思います。」とのCommentを寄せられました。
この発言にも感銘を受け今回,陽子先生と大分で合流した娘夫婦と4人で参加しましたが大分県に来てみてビックリしました!!。
正に「百聞は一見にしかず」、、、私が考えていた音楽祭の理念が全てなされていました。
何と言っても素晴らしいのは市民全員参加型であるのと教育プログラムの充実です。それは目を見張るものがありました。
大分市内や別府市内に音楽祭の旗や大きなポスターが溢れ,市民が一丸となってこの音楽祭を盛り上げている雰囲気はなるほどとうならせるものが有りました。私のFB掲載記事を参照してください。
運営も実に素晴らしくもちろん演奏会は超満員です。
札幌のPMFはオーケストラが主なのでPianoやヴァイオリンなどの場合この音楽祭のように個人を冠した方がより市民への還元もインパクトも強いなぁ〜と感じました。
もう一つ感心したのは協賛スポンサーの質と量で,これがもの凄く(国,県,市,企業,個人)が協賛金を出し音楽祭を盛り上げるのに貢献していました。
協賛企業のIichkoの西 会長とご家族の皆様には演奏会を始め様々な催しの招待と「おもてなし」を受け大変お世話になりました。
心から厚く感謝しています。
西様との対話の中で「スタートからアルゲリッチ音楽祭を支援・応援してきましたがスタート時は売券もままならず,聴衆の動員にも苦労し5回目までそれが続きました」とのお話でした。
それでも関係者は諦めず,賛同者,共感者をつのり行政にも足を運び協賛金を募り18回続けていく事が出来ているそうです。
今回私が最も驚いたのはアルゲリッチの才能と大分県への熱意に惚れ込んだ資産家が「しいきアルゲリッチハウス」をプレゼントしたお話しです。
この完成したばかりのアルゲリッチの別荘を見学させて頂きましたがスタインウエイD型が常備されアルゲリッチがいつ大分県に来ても安心して滞在できるだけでなく「室内楽活動などの拠点」として使用できるホールも完備していました。
古来から画家や音楽家はスポンサーシップ・パトロンシップの援助により発展してきましたが,その現代版を大分県で実体験することが出来ました。
もう一つ現代版スポンサーシップは企業と音楽祭のコラボです。
バッグや数々の小物製品の他にIichikoの安心院ワイナリーではアルゲリッチが鍬入れしたワインの苗をアルゲリッチの音楽を聞かせて育て、それを「アルゲリッチ・ワイン」として売り出す夢のある企画など等、、、。
新しい時代に向けて芸術家と企業家が共に夢を育みながら進化していく姿を見る事ができました。
産業が発展しないところに芸術は育たないのでこの様な関係は虚業・虚学が実は実業・実学と表裏一体と云うことの理解にもなると思います。
日本の伝統的な谷町文化もそうですが欧米のパトロンシップ&スポンサーシップが求めるものは(芸術家の生き方と彼らが創造する作品のみ)。
なぜなら支援・応援する彼らは芸術家の創造の産みの苦しみ・努力を痛いほど理解しており,かつ重要なのは(芸術家の才能)は決してお金で買える性質のものでは無い事も熟知しているからです。
Tchaikovskyへのパトロンシップで有名な富豪のフオン・メック夫人はTchaikovskyへ資金援助し,お互いに手紙は交したものの生涯逢うことは無かったそうですが彼の偉大な作品群こそが何よりもの財産と思っていたそうです。
私は(アルゲリッチ音楽祭の様なスタイルの音楽祭を札幌に!!)という夢を今日から見続ける事にします。

