返信先: ????疾風怒涛の教育とは⁇

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宮澤功行
モデレーター

《疾風怒涛の教育 対話篇.4》
アルゲリッチ音楽祭でお世話になった桐朋同窓の大分県の宮原先生から当時の想い出として「それにしても昔のピアノの先生はやたら厳しかったよね~~」との話しが出ました。
桐朋に限らず戦後解禁になった洋楽を取り入れる際に日本人は戸惑ったのだと思いますがそれは:
①其れまでの軍隊教育スタイルの指導法と日本古来の家元制度のスタイルを取り入れた。
②大部分がスパルタ方式の精神主義に基づく音楽教育で体育会系と変わらぬ根性主体の音楽指導法、

*などが本来の音楽の教育とは全く異質の考えでされていた時代が長かったのは否めない事実でした。
それは厳しい方が良い先生と云う錯覚を起こさせるもので(北から南まで間違った教育のオンパレードの時代)と言い換える事も出来ます。

*もし,若い頃から,真の音楽教育を求めてヨーロッパ行脚をしなかったなら私も何の疑いも疑念も持たずに①~④を受け入れてしまったと思います。
実際,私が体験し経験したヨーロッパ各国の著名なピアノ教授や音楽家のレッスンは日本とは真逆のスタイルで行われていたのに強い衝撃を受けました。
帰国後も多年に渡り欧米の著名な演奏家や教育者と交流を続けていく中で日本の音楽教育やピアノのレッスンスタイルは変わらなくては駄目になると思うに至りました。
実例を挙げて実際の教育スタイルの違いについて数点述べてみます。

先ず,殆ど100%の著名な教授はレッスンの最初に生徒の人間性・考え・人格を認めた上でレッスンをスタートさせます。
日本の①~④の音楽教育はこの真逆で生徒の人格や人間性を全否定するところからレッスンがスタートします。
つまり生徒を認めない訳ですから言葉の暴力や肉体への暴力も加えて先生への絶対服従を強いたりします(つまり徒弟制度・奴隷制度によくあるスタイルです)。
ここから産み出される芸は独裁国家のマスゲームや宗教団体に見られる集団パフオーマンスの様な芸で,個人の個性は圧殺され従わないとみなされたら破門にされ音楽業界から閉め出されます。
才能がある生徒でもやがて自分を脅かすライバルと感じたらそれだけで追放の手段に出ます。

次に指導する教授の方から生徒に対して必ず「何か質問は??」「分からない事は?」と訊ねてきます。
あるイタリア人の学生はこの質問に対し延々と「自分は此処はこの考えで、あそこはこう云う方法で、、、」と自分の考えをとうとうと述べて教授に逆に質問したりしており日本では考えられない光景でした。
なぜなら当時の日本のピアノ教室では質問事態を受け付けない空気感が常にレッスン室を支配していたからです。

三つ目は娘をある高名なフランスの音大教授にお願いした際の事ですが教授は開口一番「私を選んでくれてありがとう!!感謝します」と、、、これも当時の日本の教授が生徒を選ぶスタイルとは真逆の出来事でした。
極めつきはある著名な教授のLessonを終えた生徒がその教授に向かって『貴方のLessonは毎回同じで何ら得るものが無いので今日のLesson料は払いません』と言い教室を後にしたことです。
自分が納得したLessonにはお金を払うが教授の勉強不足には納得できないから払わないという合理的な考え方は日本で受け入れられる事はありませんが衝撃波が私の心に押し寄せました。

この事をもし当時の日本の教授に当て嵌めたなら大半が高級詐欺師で訴えられるのではと感じたほどでした。
確かにその後お会いし影響を受けた欧米の教授の大多数には(演奏力・指導力・人間力)が充分そなわっており,日本で採用がグローバル化されたなら「絵を描かない絵描き,詩を書けない詩人」が大半をしめる日本の音大教授は欧米の人材に置き換わるだろうと思いました。
逆に考えると世の中があらゆる分野でグローバル化しているにも関わらず旧態然とした採用(縁故主義と大学の私物化)によって日本はガラパゴス化し絶滅の危機を迎えているように感じています。
*、残念な話しですが毎年,世界の大学ランキングで日本の大学が低レベルに張り付いている事が,この事を如実に物語っていると思います。

いずれにしても親は下記の教育から自分の子供に合う教育スタイルを適切に選択して欲しいと思っています。(因みに私の親は①、、私は⑤かな??)
①、全人教育(古典教育)=幅広い教養と人間教育が主体(女子の場合は花嫁修業の一環として行うが全体としては金太郎飴的な人間に仕上がる)
②、才能教育(早期教育)=幼少時から徹底して打ち込む(方法を誤ると人格に問題を起こし破滅型人生を歩む場合もある)
③、自由放任教育(自然教育)=結果はほとんどが猿状態のままで人になれない。
④、マスプロ型教育=①の派生型で広く浅くを詰め込む方法でこれも金太郎飴的人間に育て上げるのには最適
⑤、少数精鋭教育=②の派生型で能力によって差別(区別)し、それぞれの能力を最大値まで開発していく
⑥、無責任教育=③の派生型で全て他人任せ(セイダ病に罹る⇒自分が悪くなったのは社会のせい、友達のせい、先生のせい、学校のせい、、、etc),また,その反動から過保護・過干渉に育てる。

*、自分の子供を駄目にしたいと思う親はいないはずですから子供を間違いなく立派に育てるには??を私はピアノを通して一緒に考えて実践してみたいと常に思っています。

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